伊那市入舟にあるレトロ感溢れるGOTOCHI(ゴトウチ・ご当地)、2008年に「缶詰を出す飲食店・居酒屋」として忽然と現れたのが記憶に新しい。その近くに「そばのお店」を開店予定のオーナーの春日亜留己さんに今後の展開について聞きました。
変化していくGOTOCHIでの経験から得たもの
ーーGOTOCHIといえば缶詰ですね
2007年8月のオープン当初は、全国各地の「缶詰」を200種類以上揃えたことが注目され、話題となりました。博多で流行っていた同業者の「缶詰バー」に、電話で「どうやって仕入れたらいいですか?」などと大胆にも聞いたんです。すると「伊那でも、やってみたら」ということで、助言していただき、細かくサポートしていただけました。
おかげさまで、よいスタートダッシュとなり徐々に来客も増え、もともとのキャリアであったフレンチ・洋食など本格的な料理も提供するようになりました。料理人としては、蓼科のリゾート施設などで7年ほど修行しているんですよ。
ーーレトロな外観・内装も魅力的です
入舟交差点というわかりやすい場所の物件で、昭和なレトロ感・隠れ家的雰囲気もあって、このエリアにはまっています。
所狭しと飾ってある古いポスターや看板、家電などは、ほとんどが貰いものです。内装もほとんど手を加えず、たった1ヶ月間でのスピード出店でしたけど(笑)
ーー週末を予約制にしたのは?
お客さんの要望に応える形で、営業のスタイルを変化させています。提供しているメニューも、開店当初とは随分違ってきています。
最初は1階だけで営業していたのを、2階・3階はお座敷とニーズに合わせて広げていきました。セルフだけど飲み放題、朝5時まで営業するというスタイルもあまり類がない、ということから。現在の「8名様以上で予約制」というスタイルになったのが、6~7年前ですね。
6:4の割合でお店をつくっていく
ーーGOTOCHIではできないことを
13年営業してきて、GOTOCHI、主に若い方が利用してくださるようになっています。
そこで、少し上の世代向けにもう一店舗出せないかと。「そば」が大好きなので、夜営業スタイルのそばのお店が入舟にあったらいいと考えました。
ーーそこで、商工会議所とも連携ですね
今回、伴走的に支援くださるということで、そば打ち道具一式を揃えました。
そば屋を目指したいと思いながら、なかなか決断できなかったのを、商工会議所に背中を押してもらえましたね。
このエリア周辺には、魅力的な古い物件がたくさんあり、線路脇の物件を取得しました。
さぁ内装工事というところでいくつか課題も見つかり、今は商工会議所さんとも相談しながら進めています。2020年の春にはオープンさせたいですね。
ーーどんなそば屋にしたいですか
普通なら「〆はラーメン」というところに「あえて、そば」で提案していくという(笑)。呑んだ帰りに、単純にそばを提供しても面白みがないので、そこはオリジナルな要素を打ち出したいですね。落ち着いた雰囲気のカウンターでそばを提供しつつ、アゴで出汁でとったりと、いろいろ創作してみたいです。
GOTOCHIもそうだったのですが、6:4の割合なんです。
お客さんからの要望に応えるのが6割にに対して、自分からの提案が4割。その比率を維持しながらいろいろ創意工夫を加えていく、お客さんと一緒に店をつくっていくのが心地よいですね。
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GOTOCHI(ゴトウチ)
「そばのお店」を開店に向けて準備中
tel 090-2452-0275
伊那市坂下入舟3325-2
・通常営業時間/金・土18:00~LAST ※平日は予約のみ営業
・不定休(8名以上の予約がない平日)
担当支援員よりひとこと
信州そば発祥の地「伊那」の中心飲み屋街で夜遅くまで「そば」が食べられる店舗作りをしたいと夢のある事業を小規模事業者持続化補助金書類作成通じて携われ補助金採択され、そば打ち道具一式が準備出来ました。
今後も事業計画に基づき新店舗(そば店)オープンに向けて頑張る「GOTOCHI」を支援していきたいと思います。